日本ハム　逆転サヨナラ負けで１日にして４位転落…中田の４６年ぶり３０打点となる２１号も空砲に

５回１死一、二塁、源田壮亮の一ゴロを適時エラーした清宮幸太郎

◆パ・リーグ　西武８×―７日本ハム（２７日、メットライフドーム）

　４連勝で前夜に、約２か月ぶりに楽天に並んだ日本ハムが、逆転サヨナラ負けを喫してたった１日で４位に転落した。１点リードの９回１死満塁で山川に、５番手・堀が逆転サヨナラの２点適時打を浴びた。

　序盤にペースを握ったのは日本ハムだった。初回２死二塁で中田翔内野手（３１）が左翼へ完璧な当たりの２１号２ランを放って先取点を奪取。両リーグトップを独走する２１本塁打、６７打点で、８月の月間３０打点は日本ハムでは１９７４年５月の大杉勝男以来、４６年ぶりの快挙となった。鮮やかな一発に「完璧やな。ファーストストライクからしっかりと捉えることができてよかった」と自画自賛だった。

　さらには２回２死二塁で、大田泰示外野手（３０）が右翼へ７号２ラン。中田との今季４度目となる“ＯＮアベックアーチ”でリードを４点に広げた。「ランナーがセカンドにいて、追加点が欲しい場面だったので、コンパクトに振ることを意識して振ったことが、最高の結果になってくれてよかったです」。２回までに４―０とリードを奪って一方的な展開になるかとも思われた。

　だが、先発したドラフト１位左腕の河野竜生投手（２２）がピリッとしなかった。３回までは毎回安打を許しながらも、要所を締めて無失点で切り抜けていたが、強力西武打線に捕まったのは４回。先頭の栗山を四球で歩かせると、続く４番の山川に中堅へ１８号２ランを浴びた。その後は外崎、中村、スパンジェンバーグから３者連続三振を奪って、立ち直ったかのようにも見えた。

　だが、５回には味方のミスも重なった。１死一、二塁で源田の平凡な当たりを清宮幸太郎一塁手（２１）が、痛恨のタイムリーエラー。併殺も狙えるかという正面のゴロだったが、捕球できずに、二塁走者は一気に生還して１点差に迫られた。さらに、源田の二盗などで１死二、三塁のピンチで、栗山に中前２点適時打を献上。逆転を許した。

　河野は５回途中、７安打５失点（自責３）で降板。「序盤に点を取ってもらったにも関わらず、リードを守り切ることができず、申し訳ない気持ちです。昨日、一昨日と中継ぎの連投が続いていたので、もっと長いイニングを投げなければいけませんでした」と反省しきりだった。６回には３番手・加藤が柘植にプロ初本塁打となるソロを被弾。リードを２点に広げられた。

　打線は３回以降、沈黙。それでもそのまま試合を終わらせないのが連勝中の勢いだ。２点を追う８回に３番手・ギャレットを攻略。１死一、二塁から代打・王柏融外野手（２６）の右前適時打で１点差に迫った。２死一、二塁から大田が右前適時打を放って同点に追いつくと、２死満塁から西川遥輝外野手（２８）が左前適時打を放って勝ち越し。一気に逆転したが、リードは守れなかった。

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