巨人・阿部2軍監督　肉体改造令!!打倒ソフトへ「茶色いもの」食べろ

　巨人・阿部2軍監督が若手に「巨大化指令」を出した。来年2月のキャンプインまでに「体を大きくするって言っても、ただ太ればいいってことじゃない。除脂肪体重を増やしてほしい」と課した。

　除脂肪体重とは文字通り、脂肪を除いた体重。筋肉量を増やしてパワーをつけろ、という宿題だ。そのためには、まず食べること。11月の宮崎でのフェニックス・リーグ期間中、予想以上の若手の小食ぶりに驚いた。自身は小中学生の時に、1日おにぎり8個を平らげて増量しており「好きなものをたくさん食えと。茶色いもの（肉類）を」と阿部節で食トレを求めた。

　パワー不足を痛感した。日本シリーズで2年連続4連敗を喫したソフトバンクにフェニックス・リーグでも3戦全敗。最終戦は1―11の大敗だった。投手は球威、野手はスイングの強さの差。「自分らはヘボいんだと思わないと」と訴えた。

　「（除脂肪体重の）増減でキャンプの2軍、3軍の振り分けも考える。でも、でかくなっただけで動きが悪かったら、すぐ3軍に落とすつもり」と阿部2軍監督。若手の底上げが、チーム力の「巨大化」にもつながる。（青森　正宣）

　▽除脂肪体重　体重から体脂肪量を除いた数値。人間の健康や成長に必要な筋肉、骨、内臓、血液など水分の総重量を表す。また除脂肪体重の約7割は筋肉量といわれ、トレーニングやダイエットの効果を測定するために重要な指針となる。例えば、成人男性で理想的な除脂肪体重率は81〜90％とされ、体重60キロの場合、理想的な除脂肪体重は48・6〜54キロ。