日本、苦しみながらもスペインに逆転勝ち！大船渡・佐々木は出場せず／Ｕ１８Ｗ杯

スペイン戦に先発した高校日本代表・池田　＝韓国・機張（共同） 　Ｕ１８ワールドカップ（Ｗ杯）は３０日に開幕。日本は１次リーグの初戦でスペインと対戦。相手の先発投手を攻めあぐね、四回に２点を先制される苦しい展開ながら、八回に４点を奪い４−２で逆転勝ちした。１６３キロ右腕、大船渡の佐々木朗希投手は出場しなかった。

　日本の先発、智弁和歌山・池田は変化球を主体としたピッチングで三者凡退と上々の立ち上がりを見せた。その裏の日本の攻撃も三者凡退。

　日本は二回、先頭の東邦・石川が遊撃内野安打でこの試合初ヒット。続く東海大相模・遠藤がきっちりと犠打を決め１死二塁とするが、東邦・熊田の中前への打球をスペインの中堅手がダイレクトでランニングキャッチ。三塁をうかがっていた石川が帰塁できず先制機を逃した。

　池田は三回までパーフェクトピッチングを続けるが、四回、スペインは先頭打者が右前打で出塁すると、２死後、４番打者が三塁内野安打で一、二塁とチャンスを広げる。続く５番打者が放った右越えの打球を作新学院・横山が捕球できず三塁打となり、日本は２点を先制された。

　ここまで無得点の日本はその裏、先頭の桐蔭学園・森が四球で出塁。坂下の犠打などで２死二塁とした。続く石川の打球は高々と左翼に上がったが、フェンス手前で掴まれこの回も得点できなかった。五回にも１死から熊田が四球を選ぶが盗塁に失敗した。

　日本は六回から津田学園・前が登板。六、七回を無失点に抑えた。日本は七回、先頭の花咲徳栄・韮沢が右前打で出塁。２死後に熊田が四球を選び一、二塁とするが、続く八戸学院光星・武岡の左中間への打球をスペインの左翼手が好捕し得点を阻まれた。

　日本の２点ビハインドで試合は終盤戦へ。日本はスペインの投手が交代した八回、代打の興南・宮城の遊撃内野安打などで２死一、二塁とすると、韮沢、石川の連続適時打で追い付く。なおも２死一、二塁とチャンスは続き、遠藤が左中間を破る２点二塁打を放ち逆転に成功した。九回、日本は習志野・飯塚が登板。２死から走者を許しながらも無失点で締めた。

　スターティングオーダーは以下の通り。

　１番・中堅　森（桐蔭学園）

　２番・二塁　坂下（智弁学園）

　３番・一塁　韮沢（花咲徳栄）

　４番・三塁　韮沢（東邦）

　５番・左翼　遠藤（東海大相模）

　６番・遊撃　熊田（東邦）

　７番・指名打者　武岡（八戸学院光星）

　８番・捕手　山瀬（星稜）

　９番・右翼　横山（作新学院）

　先発投手は池田（智弁和歌山）

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